黒い塊

昨日、オレンジの電灯が50メートル置きにしかないような道を歩いていたら、何かが僕の靴にぶつかったのであった。そこは真っ暗闇で、それは、ぐちょっという音を立てて少し前方に微動したのであった。足には無機物ではない柔らかい感触が残っていた。あれは何だったのであろうか。それは不気味に息づいているような気がした。僕は振り返ることが出来なかった。そういえば今日あれの解剖なぞの話をしていたっけな。末代まで祟られるでしょうか。(その点は大丈夫だなぜなら僕が末代だからだ。)